あの人キライ!
職場の嫌いな人って、誰にでもひとりやふたりはいるものです。
でも嫌いだからといって露骨に嫌な顔をしたり陰険な態度をとることも出来ませんよね。
なぜならあなたは大人だから。
大人はそういうことはしないものです。
とはいうものの、子どもだと思われても良いから思いきり嫌いたい!
なんて思っていると・・・なぜかその人が辞めていったりすることありませんか?
辞めないまでも職場が異動になったり系列会社に出向になったり・・・
私もこのような体験は、これまでに何度となくしてきています。
何故こんなことになるのか不思議ですよね。
ということで今回は、嫌いな人が辞めていく不思議についてスピリチュアルな視点から解説していきたいと思います。
嫌いな人とは?あなたにとっての「嫌いな人」の意味
まず最初に、嫌いな人とはどういう人なのかについて定義しておきたいと思います。
「嫌いな人」という絶対的な定義はありません。
そりゃそうですよね、あなたがその人のことが嫌いでもその人には奥さんや恋人、友人がいて、あなた以外の誰かからは好かれていたりするわけです。
そしてあなたが大好きな人のことを心の底から嫌っている人だっています。
事ほど左様に、嫌いな人というのはほぼ完全に「主観的」なものだと言えます。
で、あなたにとっての嫌いな人とはどういう人でしょうか?
あなたとウマが合わない
ちょっと考えてみて下さい。
あなたが好きな人ってどんな人ですか?
話をしていて楽しいし疲れない、話題や価値観・好みが似通っている等。
要はあなたとウマが合う相手ですよね?
ウマが合うとまでは行かなくとも互いの価値観の違いが気にならない程度だったり無神経な人でなければ、嫌いにはならないでしょう?
そう考えていくと、あなたにとっての嫌いな人とは嫌いじゃない人の反対のタイプといえますよね。
つまり、
・話題が合わない
・価値観が全く違う
・好みが違う
・無神経・・・
みたいな人を嫌いになるんでしょう?
これらのポイントの中でも最大なのが「無神経」です。
仮に話題が合わなくて価値観も異なり好みも違う人でも、無神経でなければそうそう嫌いにはなりません。
あなたとは諸々の部分で合わないね、となって関係性が強まることはないでしょう。
しかし無神経な人はこうした「違い」に対し自分の価値観や好みを押しつけてきます。
押しつけてくるだけならまだしもマウントを取ってきたりもしますよね?
別におまえがどう思おうが勝手だけど、その価値観を押しつけて来んな!
という思いからイラッとするでしょうし、それが度重なれば嫌いにもなるでしょう。
そもそもそうやって自分の価値観を相手に押しつけてくるから、多くの人から「あいつとはウマが合わない」と思われてしまうんです。
思いのほか厄介な人
さらにそういう人って他人に対して無神経なだけじゃなく、自分に対してもすごく無神経です。
あなたがどう思っていようとそんなことにはお構いなしです。
というか鈍感なんですね。
だから自分が疎まれていることに気付かない。
結果、空気が読めずに何度でも絡んでくるわけですね。
あっち行けよ、おまえのこと嫌いななんだから!
なんて言えない大人のあなたとしては、こういう人は思いのほか厄介ですよね・・・
価値観が合わず一緒にいると居心地が悪いのに、そんなことにお構いなしにあなたに関わってくる人を嫌いになるのは、ある意味当然かもしれません。
嫌いな人についてのスピリチュアルな説明の嘘を暴く
さて、ここで看過できない問題がひとつあります。
それは「嫌いな人についてのスピリチュアルな説明がいい加減すぎる問題」です。
その中でも特に「それ嘘でしょ」というものを幾つか紹介しますね。
嫌いな人がいなくなる待ち受け画像
このタイトルだけ見て「おいおい・・・」と思わないとしたら、あなたも相当ヤバいです。
まずはその主張を見ていきましょう。
オレンジ色には浄化や対人関係上昇の効果がある「といわれている」ので、願いを叶える効果のあるバラと合わせて「オレンジのバラ」の画像にすることで自然に嫌いな人と縁が切れる・・・
サボテンのトゲは好ましくない人との関係を断ち切ったり邪気を和らげる効果がある「といわれている」ので、サボテンの画像にするとよい・・・
川の流れは自分にとって不要な悪縁を流し去ってくれるので運気が上昇する「といわれている」ので、自然な川の流れの画像がオススメ・・・
これ以外にも盛り塩の画像、白蛇の画像、割れたハートの画像、不動明王の画像など、まあいろいろと紹介してくれています。
はい、お気づきでしょうか?
この手の主張にすごく頻繁に使われるキーワード。
それが「といわれている」というフレーズです。
いったい誰がどこで言ったのでしょう?
そしてこういう主張をしている人はそれを実際に聞いたのでしょうか?
まあスピリチュアルの世界の話ですから証明することは困難だとしても、自分で信じているかも分からないような話を「といわれている」というフレーズで語ってしまうのは「おいおい・・・」って感じと言わざるを得ません。
もしもこういう話を聞いたら、
「といわれているって、どこで誰が言ってるんだよ」と突っ込み返して下さいね。笑
嫌いな人を辞めさせるおまじない
この説明に至っては「おいおい・・・」を通り越して「いい加減にせぇよ」と叱り飛ばしたくなります。
詳しい方法などについてはあまりに稚拙なため説明しませんが、ある手順に従っておまじないをすることで嫌いな人が辞めていくんだそうです。
笑ってしまうのは「この方法で辞めない人はもっと強いおまじない」が必要なんだそうです。
そもそもおまじないが効かないこともあると最初から認めているわけです。笑
そしてさらに強力なおまじないを紹介しています。
なんだ、おまじないって!
これをスピリチュアルとか言って説明していることに大きな不快感を感じずにはいられません。
スピリチュアルは目に見えない世界を扱う分野ですから、科学のように合理的な証明が困難なものが大半ではありますが、だからといって何でもありというわけではありません。
こういういい加減でデタラメな「えせスピリチュアル」の存在には専門家の一人として憂慮します。
くれぐれも、こうした「トンデモ」スピリチュアルに引っかからないようご注意下さいね。
嫌いな人が辞めていく本当の理由をスピリチュアルに解説
ここまでは偽物のスピリチュアルの説明について警鐘を鳴らしてきましたが、ここからは正しいスピリチュアルに基づいた「嫌いな人が辞めていく本当の理由」について説明していきたいと思います。
本稿の前段で説明してきましたが、あなたが嫌いになる人というのは端的に言ってしまえば「ウマが合わない人」です。
ウマが合わないのは価値観や好み、考え方などがあなたとは食い違っているということですよね?
つまりあなたと「波長が合わない」人なんです。
人は誰しも固有の「波動」を持っています。
人だけでなく宇宙に存在するものはすべて固有の波動を持っていて、この波動が共鳴したりしなかったりすることで森羅万象は形作られています。
秋に紅葉が美しいと感じるのは、山々の自然とあなたの意識の波動が共鳴することで感動という化学変化を起こした結果です。
人を好きになるのも嫌いになるのも、これと基本的には同じことです。
あなたの持っている波動と相手の波動が共鳴して美しい音を奏でれば、その人との関係は近しいものになりますし、不協和音が奏でられてしまえば互いに不快に感じます。
通常は不協和音というのは排斥し合うため、あなたが努力するまでもなくその人との関係は薄まっていくものなんですが、なかにはこうした不協和音を不快に感じにくい人というのがいます。
そういう人はあなたが感じているほどには不快に感じていないため、ズケズケとあなたに近づいてきては不協和音を盛大に鳴らし続けます。
それでもこういう人は不協和音を全く感じていないわけではなく、多少は感じてはいるもののたいして不快に思っていないだけですので、こうした関係も時間とともに徐々に解消の方向に向かうものです。
これが職場なんかですと、あなたが職場で仲間たちと良い関係の場合、あなたと同様にあなたが嫌いな人に対しては職場の人たちも多少なりとも不協和音を感じている筈なんです。
こうなるといくら鈍感な人でも多くの人との不協和音は不快に感じざるを得ません。
そしてどうにもこうにも居心地が悪くなって辞めていく・・・
とまあ、こんな感じでしょう。
如何でしょうか、先ほどの待ち受け画面やおまじないと比べてどちらの方が説得力がありましたか?
これがスピリチュアルの専門家の端くれである私が理解している「嫌いな人が辞めていく本当の理由」です。
総括すると
今回は「嫌いな人が辞めていくスピリチュアルな理由」について、しっかりと説明してみました。
そもそもウマの合わない人と上手くやっていこうとすること自体に無理があります。
よく「相手を嫌うのではなく理解し好きになる努力を」なんて書いているブログも見かけますが、これはこれで間違ってはいません。
間違ってはいませんが、それはあくまで「その人との関係を継続維持せざるを得ない」事情がある場合に限ったことだと思います。
本来は「嫌なら離れろ」が基本ですし、それが最も自然だと思います。
これを読んでいるあなたは大人でしょうから、なかなか一筋縄には行かない人間関係の中で日々もがき苦しんでいるのかもしれませんね。
だからこそ、いい加減でテキトーな「偽物スピリチュアル」に騙されないようにしましょうね。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。