ふとした出来事がきっかけになり惨めな気持ちになること、ありますよね。
いつも元気で惨めな気持ちなんかとは無縁に見える人でさえ、人知れず惨めな気持ちになることはあるものです。
現代の社会に生きている以上、どんな人でも多かれ少なかれ惨めな気持ちというのは経験していることですが、出来ることならそんな気持ちはさっさと振り払ってしまいたいですよね。
そこで今回は、惨めな気持ちの原因と対処法について、スピリチュアルな視点から答えを探っていきたいと思います。
何があなたを惨めな気持ちにさせるのか
あなたも惨めな気持ちになったことがあると思いますが、それってどんなときでした?
何もないのに惨めな気持ちになることはありません。
まあ、何もない虚無感が惨めな気持ちにさせることはあるかもしれませんが、これはあなたが何かが起きることを期待しているのに何も起きないから惨めになるんですよね。
何かが起きたとき、少なくともあなたが期待していない何かがあなたを惨めな気持ちにさせるわけです。
だってあなたの思い通りに事が運んでいるなら、惨めな気持ちにはならないでしょうから。
思ったようにいかない、期待通りにならない、裏切られた、など原因はいろいろとあると思いますが、その出来事にあなたは失望し惨めな気持ちになります。
いくつか具体的に見ていきましょう。
あなたを惨めな気持ちにさせる彼
彼にはいつも自分の方を向いていて欲しい。
そう思っても、重たいとか思われるのがイヤであえてクールな態度で接してしまう。
それを良いことに、彼はあなた以外の女性にもいろいろと手を出そうとしている・・・
こういう状況に直面したりすると、惨めな気持ちになりますよね。
私はこんなに彼のことを思っているのに、彼はそんなことお構いなしに別の女の子と楽しそうに過ごしている。
腹も立つし悲しくもなるしやるせない気持ちにもなる・・・
あなたの思い彼は受け止めることなく、彼をすり抜けていってしまう。
なんとも惨めな瞬間ですね。
あなたがちゃんと思いを彼に伝えられればこうはならなかったかもしれませんが、コレまでクールに接してきた以上、いきなり手のひらを返すように「私だけを見て」なんて言えませんよね。
こんな時はなんとも惨めな気持ちになります。
惨めな気持ちになる恋愛そして結婚
上記の例に限らず、恋愛関係にある二人の間ではさまざまな形で互いの思いがすれ違ったりします。
たとえば、結婚する前は遊びに行ったり食事に行ったりしても基本は割り勘だったし、お互いにいろいろと話し合って物事を決めていたのに、結婚した途端、
俺がおまえを食わせてやるから仕事は辞めてくれ。
おまえは家事や子育てに専念して欲しい。
なんて言われてしまうと、すごくガッカリしますよね。
もちろん、彼の方には悪気なんてないんですよ。
結婚する前は互いにイーブンな関係だとしても、結婚すれば「男が女を食わせてやる」のが当たり前だと思ってしまう。
昭和じゃあるまいし、って思いますよね。
でも親は昭和生まれだし、そんな親に子供の頃から教育されてくれば自然とそういう思想って染みついてしまうもので。
だからあなたが彼に抗議したとしても、多くの場合ムダです。
え、それの何が悪いの???
てなもんで、全く話がかみ合わないなんてことも。
そんなときは心の底から落胆しますよね。
惨めな気持ちになる仕事
自分では精一杯がんばっているのに、それを上司が正当に評価してくれない。
おまえの努力は認めるが、結局は数字がすべてだから。
なんて言われると、分かっちゃいても惨めな気持ちになります。
自分のすべてをかけて創り上げた資料を、ろくに目を通すこともなく没にするとか。
たった1回の不評で企画そのものの存続を否定されてしまったり。
まあ、サラリーマンならこの手の苦い経験は嫌というほどしているものです。
ある意味、慣れっこになっていくものですが、それでも上司や会社に対しての信頼感はどんどん薄れていきます。
で、そんな組織に居続けなければいけない自分の不甲斐なさ。
とことん惨めな気持ちに去りますよね・・・
惨めな気持ちの原因をスピリチュアルに解決する
ここまでいくつかの具体例で説明してきました。
こうした「惨めな気持ち」になるときって、ほぼすべてに共通した原因があるのに気付きましたか?
自分の思いをちゃんと受け止めてもらえないもどかしさ、女の人を低く見る前時代的な男の価値観、正当に自分の努力が評価されない職場環境・・・
惨めな気持ちになるスピリチュアルな理由
これらはどれも、
あなたが期待しているよりも周りからの評価が低い。
これが原因なわけです。
自分はこんなに彼のことを思っているのに彼は真剣に思ってくれない、結婚は二人の共同生活により新たな家族を創り上げていくことにもかかわらず自分に従わせようとする夫、自分の努力を評価せず短期的な結果だけで判断する上司・・・
あなたからすれば、これらはどれもあなたに対する「不当な評価」と思えます。
だからその評価に失望すると同時に、それを覆すことが出来ない自分に不甲斐なさを感じてしまう。
それがあなたを惨めな気持ちにさせる・・・
まあ、理屈で分析すればこんな感じではありますが、でもなんでそういうことがあなたの身に起きてしまうのでしょうか。
これをスピリチュアルな視点で考えてみると、見える世界が変わってきます。
この宇宙には「偶然」は存在しない。
これはスピリチュアルの基本的な考え方です。
つまり、すべての出来事は「必然」であり、それが起きるのには意味がある、と考えるわけです。
こうなりたい、という願望が実現すればそれは歓迎すべきことですが、あなたにとって歓迎できない出来事が起きたら、それが必然だと言われてもなかなか納得できないかもしれませんね。
先ほどの具体例なんか「それが必然だから」なんて言われてもふざけんな、って感じでしょ?
一生懸命にがんばった結果を低く評価されるなんて、それが必然とか言われて納得できる人の方が少ないでしょう。
でも、こう考えたらどうでしょう?
その出来事はあなたにとってサインなのだ、と。
何のサイン?
あなたがいるべき場所は「そこじゃない」というサインです。
人間、楽しい経験やくつろいだ環境というのは居心地が良いためそこにいつまでも居ようとしてしまいます。
ですが、居心地の悪い環境には長居したくありませんよね。
惨めな気持ちというのはあなたにとっては居心地の悪さを提供しています。
不快・不安・不満・失望・悲観・違和感・・・
これらの感情があなたの内側から湧き出てくるとき、それはあなたに「それ違うから」というサインを送っているんです。
彼の言動や行動に失望感を感じるなら、あなたにとって「彼じゃない」というサインかも。
上司や組織に不満を感じるなら、あなたにとって「そこじゃない」というサインかも。
要はそういうことです。
それをあなたに教えてくれているのが、失望感や惨めな気持ちだったりするんですね。
惨めな気持ちを解消するには
では、そんな状況をそうすれば良いのでしょうか。
恋愛関係なら相手と別れて別の誰かを探すという選択も比較的簡単にできるでしょう。
しかし上司や組織に対する失望感があったからと言って、簡単に会社を辞めるなんてことはできませんよね。
決して軽はずみに会社に辞表を出したりしないでくださいね。笑
そういうことをオススメしているのでありません、勘違い無きよう。
そうではありませんが、少なくとも「そこじゃないかも」というサインが来ていることは確かなわけですから、それを念頭に置いてしばらくは様子を見ることをオススメします。
そこじゃない、というのがどういう意味なのか。
そこをしっかりと見極める必要があります。
その職場じゃない、その部署じゃない、その職種じゃない、その会社じゃない、そもそもサラリーマンじゃない・・・
そこじゃない、の「そこ」がどこなのかを時間をかけて見極めることが重要です。
その上で、行動を起こすべきか否かをご自身で判断すれば良いんです。
仕事に関する決断は人生を左右するほど大きなことですので、くれぐれも軽はずみなことはしないことをオススメしときます。
上司の理解の無さが原因なら、上司と腹を割って話をしてみることで解決する場合もあるでしょうし、それでもダメなら異動を願い出ることも出来ますよね。
そうした「会社を辞めずになんとかなる」方法を模索して、それでもダメそうならそこで始めて転職を考えましょう。
本稿の結論
今回は、惨めな気持ちになる原因と解消法について、スピリチュアルな視点から説明してみました。
惨めな気持ちになるような出来事が起きるのは、あなたの居るべき場所が「そこじゃない」というサインです。
それがサインだと言うことが分かっただけでも、惨めな気持ちに変化が起きますよ。
だって自分の居るべき場所を他に探せば良いってことが分かったんですから。
再三、くどいくらい言いますが、それでも行動は慎重に。
ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。