何のきっかけも前触れも無くいきなり、
あの人どうしてるだろう・・・
なんて思い出しちゃう人っていますよね。
もう何十年も会っていないし、その間に一度も思い出すこともなかったのに、唐突に思い出す人。
思い出す理由もなければ、過去にその人と特別な人間関係があったわけでもないにもかかわらず、ふと思い出してしまうのって、単なる偶然なんでしょうか?
いえいえ、偶然なんかじゃありません。
ちゃんと意味があるんです。
それもちょっとした意味ではなく、かなり深い意味があります。
今回は何の脈絡もなく急に思い出す人について、そのスピリチュアルな意味を解説していきます。
何の脈絡もなく突然思い出す人の意味とは?
通常、誰かを思い出すときというのは、思い出す「きっかけ」が存在します。
たとえば街で見ず知らずの女性とすれ違ったとき、髪の毛からシャンプーの香りがほんのりと漂ってきた。
その香りが10年前に付き合っていた女性のお気に入りのシャンプーのもので、瞬時に昔の彼女のことを思い出したとか。
これってシャンプーの香りがきっかけであなたの記憶が呼び覚まされたわけで、何の理由もなく思い出したのとは違いますよね。
こういう形で昔の知り合いを思い出すのはむしろ普通のことといえます。
しかしこうしたきっかけが一切ない場合、なぜ思い出したのかその理由が理解できません。
だから多くの人は「ただの偶然」として、思い出したこと自体を忘れてしまいます。
でも本当に何の理由もなく、単なる偶然で思い出しただけなんでしょうか?
スピリチュアルでは「物事に偶然はあり得ない」と考えます。
どんなに些細な出来事だとしても、それが起きるのには必ず「何らかの意味」がある、と。
この視点に立つと、唐突に過去の知り合いのことを思い出す、ということにもれっきとした意味があるはずなんです。
なにひとつ思い当たる節がない、それなのに何らかの意味があるって言われても・・・ねぇ。
はい、これからその意味について説明していきます。
急に思い出した理由
これから説明視するのは「まったくきっかけがない」のに急に思い出してしまう人についてです。
どんなに些細な理由でも、思い出すきっかけがあるケースは該当しませんので、そこのところはしっかりと認識しておいてくださいね。
例えば、きっかけは全くないのだけれど昔その人のことが多少なりとも気になっていた。
これは「除外」です。
なぜなら、曲がりなりにもその人に対して思いを寄せていた時期があったわけですから、そうではない人と比べて唐突に思い出す確率は格段に高いといえますから。
小学校の時に1年だけ同じクラスになったので顔と名前は覚えているが、話したこともなければ別段気にした記憶もない。
これは「OK」です。
こういう人を唐突に思い出したのなら、それは今回のテーマである「何の前触れもなく急に思い出した人」に該当します。
この両者の違いは決定的です。
どう逆立ちしても、急に思い出す理由があるかないか。
よくすべての物事を科学的に説明したい人たちは、過去の記憶がある出来事や物事ならどんな些細なことでも突然思い出すことはあり得る、とか言います。
この考えに関して私は否定的です。
確かに過去にどんなに些細でも接点があった人なら、思い出す可能性はゼロではないでしょう。
でもそれは砂漠に落としたコンタクトレンズを探し当てるような確率であり、実質はゼロと言って良いレベルです。
ですから、何のきっかけもなく偶然その人のことを思い出すなんてことは起き得ないんですよ。
つまり、理由に皆目思い当たる節がないにもかかわらず思い出す人というのは、決して偶然ではありません。
ちゃんと思い出すに足る意味があるんですよ。
それなのに「なんであの人のことを思い出したんだろ・・・」と思いつつも単なる偶然であり自分には何の意味もないと思い込んで思い出したことを置き去りにしてしまう。
ほとんどの人がこのようにしているんです。
いるんですが、それ物凄くもったいないですよ!
急に思い出すのは潜在意識と深い関連がある
なぜ勿体ないのか?
それは思い出したことが「偶然ではない」からです。
偶然というのは意味のないシンクロニシティのことですが、出来事に偶然はあり得ないため、すべての出来事には必ず意味が存在すると考えます。
つまり、科学のように「説明できない」ことを偶然という言葉でお茶を濁すことはせず、説明できないことが「起こるわけない」という視点が出発点となります。
説明できないことは起きない、ならば、なぜ何の脈絡もなくその人のことを思い出したのでしょう?
実はこれ、あなたが認識できていないだけでちゃんと理由が存在するんですよ。
あなたが認識していない理由・・・そんなものあるのでしょうか?
厳密にはそんなものありません。
その人のことを思い出す以上、必ず思い出す理由を認識しているはずなんですが、それを認識できないケースが存在するんです。
それは「潜在意識」が認識している場合です。
潜在意識とは、あなた自身の意識にもかかわらずあなたが認識していない意識領域のことです。
意識には顕在意識と潜在意識があり、私たちは普段、顕在意識のみを認識しています。
そして私たちの意識というのはその大半が潜在意識ですから、大半の意識は認識できていないと言うことになります。
よく「氷山の一角」という言葉を用いて説明するのですが、海に浮かぶ氷河というのは全体の9割は海中に沈んでおり海面から見えているのは僅か1割程度だと言われます。
つまり私たちが見ている氷河というのは、氷河全体の1割ということです。
9割は見えない。
意識もこれと同じで、認識できているのは僅かであり大半は認識できていないんですね。
で、この認識できていない意識にはとんでもない情報量が蓄積されており、必要に応じてこれらの断片を顕在意識に送ったりすることがあります。
これが「何の脈絡もなく急に思い出す人」の正体なんですが、普段私たちは顕在意識のみしか認識できていないため、唐突に潜在意識の一部を見せられても何のことかさっぱりわからないわけです。
顕在意識では意味がさっぱりわからないとしても、潜在意識にはその意味がわかっているため、これを単なる偶然とか思って忘れてはいけないんですよ。
意味がわからないことが起きる・・・
これはどんなときでも潜在意識の仕業と思うべきです。
潜在意識があなたに送ってくる「重要なシグナル」なんですよ。
だから間違っても軽く受け流すようなことは金輪際やめてくださいね。
急に思い出す人についてスピリチュアルな側面から捉えると
では、理由もわからず急に思い出す人にはどのような意味があるというのでしょうか。
これをスピリチュアルな視点で考えると、そのヒントが見えてきます。
科学とスピリチュアルは、人間についての捉え方が決定的に異なります。
科学では、人間はどこまで行っても「肉体」であり、それ以上でもそれ以下でもないと捉えます。
ですからあなたと私は別の肉体なので、当然ながら違った個体として混ざり合うことはありません。
でもこれって本当にそうでしょうか?
言葉を交わさなくても相手の気持ちが手に取るようにわかることってありませんか?
そんなとき、相手と思いが繋がったような気がしてほっこりしたり・・・
お互いに異なった個体であるのなら、なぜ心が通じ合ってしまうことが起きるのでしょうか。
こうした現象について、科学では説明のしようがありません。
で、スピリチュアルですが、人間について全く異なった考え方をします。
スピリチュアルの考えとは、
人間は肉体だけの存在ではなく
「意識」が肉体とは独立して存在している、
というもの。
肉体は個別の存在ですから他人と混ざり合うことはありませんが、意識には形がない、すなわち個という概念がないんです。
あなたの意識はあなたの肉体と一体化することにより、あたかもあなた「だけ」のもののように感じるかもしれませんが、実際にはそうではありません。
通常はあなたという個体として認識できる意識を顕在意識と呼んでおり、これは意識全体から見ればほんの僅かに過ぎません。
そして認識できない大半の意識を潜在意識と呼び、この部分は他の人の意識と繋がっています。
ですから、他の人と何らかの接点を持つことであなたの人生に必要な何かを得ることが出来るような場合、あなたと他の人の潜在意識が連携し「唐突に思い出す」ような事が起こります。
これが、何の理由もなく唐突に思い出す人の正体なんですね。
ここまでお読みいただいていればおわかりかと思いますが、実際には顕在意識として認識できていないだけで、実はしっかりと思い出す理由はあるんだと言うことです。
それがあなたの潜在意識化での出来事のため、あなたにしてみれば唐突に思い出したように感じてしまうということなんですね。
つまり決して偶然なんかじゃないってこと。
だから軽く受け流すのは勿体ない、と言ったわけです。
急に思い出したその人とは今後何らかの接点を持ち、互いの人生にとって必要な出来事を共有する可能性が非常に高いので、是非とも大事にしてほしいと思います。
結論
今回は、急に思い出す人のスピリチュアルな意味について説明しました。
繰り返しになりますが、世の中に偶然なんてありません。
すべての出来事、物事は起こるべくして起こっている必然です。
だとすれば、何の脈絡もなく唐突に思い出した人にも、思い出すに足る意味があるということです。
その意味がなんなのか。
是非ともそのことをじっくりと考えて見てください。
ということで今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。