別に意地悪をされたわけでもないのに、なんとなく「感じ悪い」と思ってしまう人っていませんか?
客観的に見れば、その人は他の人に対してと同じようにあなたに普通に接している。
こちらから話しかければ普通に応じてくれるし、キツいことを言うわけでもない。
ましてや嫌みとか言われたわけでもない。
でも「感じ悪い」と思ってしまう・・・
これ、スピリチュアルな視点で考えるとあなたが感じている以上に深刻な意味が隠れているんです。
今回の記事では、あなたが何故か「感じ悪い人」と思ってしまう本当の意味と対処法について詳しく解説していきます。
感じの悪い人の特徴
そもそも、感じの悪い人というのはどういう人なんでしょうか。
外見的に気に入らないとか雰囲気がダメだとか、なにか共通する特徴があるのでしょうか。
あなたのことが嫌いで故意にあなたに意地悪をしてきたり陥れようとしてくる場合、相手サイドに明確な悪意がありますから今回の「感じの悪い人」というレベルを超えています。
こういうケースは今回のテーマとは違ってきますので除外します。
相手に悪意があるようには思えず、接していても特に他の人とは違う様子が見られないにもかかわらず、感じ悪いと思ってしまう人。
何なんでしょうか、こういう人って。
なぜ感じが悪いと思ってしまうのか
一見、相手には何の悪意も感じられないのに何故か感じが悪いと思ってしまう。
同じことをされたり言われたりしても、その人だけ「感じ悪い」と思ってしまうのはどういう理由から来るのでしょうか。
細かい理由はたくさんあるかもしれませんが、大きくは以下の2つに集約されます。
あなたと価値観が異なる
価値観の違いというのはあなたが思っている以上に相手の感じ方に大きく影響します。
例えば、みんなで楽しくおしゃべりをしているときに遠慮なく割り込んできて「そんなことよりも昨日TVでやってた映画、凄く面白かったと思わない?」と言って話題を自分の好き勝手に変えてしまうとか。
例えば、貸していた本を返してくれるときに何気なく投げて返してきた、とか。
例えば、気乗りしない誘いを断ろうとしても強引に誘ってくるとか。
例えば、食事に行って大皿料理を頼むと、自分でほとんど食べちゃうとか。
どれも気にしなければどうと言うこともないことばかりですし、相手も別にそれをわざとやっているわけではないのでしょうが、そういう「ちょっとしたこと」がいちいち気に障る・・・これ、大げさに言えば生き方の価値観が異なっているといえます。
あなたは誰かから本を借りて返すときには、読んだ感想と貸してくれたことに対する感謝の言葉を言って、相手に手渡しで返すのが普通だと思っているとします。
それが本を貸してくれた人に対する礼儀だと思うし、相手の好意に対する「当たり前のこと」だと思っている。
これに対して、貸してくれたから読んだ、読み終わったから返した。
と、シンプルにドライに考える人もいるわけです。
そういう人は本を返すときにいちいち読んだ感想なんて言わないでしょうし、気軽に投げるように返すこともあるでしょう。
これ、どちらが良いとか悪いの話ではありません。
単に本を借りることに対する「価値観」の違いです。
しかしながらこの価値観の違いが、ときにイラッとしたり感じ悪いと思ってしまったりする原因になっているんですね。
たかが価値観の違い、されど価値観の違い。
両者の価値観の違いを埋めるには、どちらか、もしくは双方の努力が必要です。
努力しなければ、ことごとく食い違いますから。
あなたと相性が合わない
価値観の食い違いほどに大きくはありませんが、お互いの相性が合わないというのも厄介な問題です。
あなたはクラシック音楽が好きなのに相手はヘヴィメタが好き。
これは趣味の問題ですから互いに認め合えれば何の問題もないのですが、あなたが好きではないヘヴィメタを大音量で聴かれると「もうちょっとボリューム下げて」と思ってしまいますよね。
大きな音が苦手なあなたと、好きな音楽は大音量で聴きたい相手。
自分ひとりの時に何をどうしても構いませんが、自分以外の人がいるときには少しでも良いから周りの人に気遣いして欲しい・・・
これも、そう思える人と意に介さない人がいるんです。
悪意とかは全くないんですが、こういうことが繰り返されるとイラッとしますよね。
たまりかねて「悪いけど、少し音量を下げてくれないかな」と控えめに言ったとしても「なんで?昼間だしこのくらいの音は問題ないでしょ」なんて言い換えされると「感じ悪い」と思っちゃいますよね。
こうした「原因が明確」な出来事に関してはまだしも、何が原因かよく分からないのになんとなく「感じ悪い」と思ってしまうことも多々あります。
何が原因なのか、どうすれば解決するのかがサッパリ分からない・・・
こういうケースは相手との相性が合わないとしか言いようがありません。
スピリチュアルな視点で考える「感じの悪い人」
好むと好まざるとに関わらず、感じの悪い人というのは少なからずいるものです。
あなたの周りの全員がその人のことを感じ悪いと思うわけではないので厄介ですね。
その人のことを感じの悪い人だと思っているのはあなただけ、ということも多々ありますよね。
他の人たちはその人のことを別段気にもしていないようなのに、何故あなただけその人のことを感じ悪いと思ってしまうのでしょうか?
これをスピリチュアルに考えると、価値観の違いとか相性が合わないといった理由とは全く違う理由が見えてきます。
あなたの人生に必要な存在
あなたに起きてくる出来事には必ず意味があります。
たまたま、偶然に何の理由もなく起きる出来事というのはない、とスピリチュアルでは考えます。
つまりあなたのことを不快にさせ「感じ悪い」と思わせる人というのは、あなたにとっては意味のある相手だと言うことです。
これは、あなたが今回の人生で何を学ぶかという「人生のテーマ」に深く関係します。
人はみな何度も生まれ変わりを経験します。
その理由は生まれ変わることによって、これまでの人生で学ぶことのなかった、学ぶことの出来なかった、十分に学びを得ることが出来なかったことを学ぶために、さまざまなお膳立てをして生まれてきます。
どの時代、どの国、どの親の元に生まれるのがその学びにとってベストか、どんな経験をすることが必要になるのか、どんな人間関係、どんな境遇・・・
こうしたことを生まれてくる前にある程度決めた上で生まれてきます。
親となる人、成長の過程で出会う人、人生の分岐点で関係してくる人など、数え切れない人との接点があるわけですが、重要な接点に関しては事前に相手と決めておくようです。
例えば、あなたの生涯の伴侶になる人の職業が看護士だった場合、あなたがその人と出会うために交通事故に遭い、その人の働く病院に入院します。
そこで二人は出会い、やがて結婚することになる。
偶然でも何でもありません、予め二人で決めておいたことが起きるだけのことです。
相手もあなたと出会うために、若い頃に看護士を目指すきっかけになる出来事を体験します。
たとえば相手のお父さんが急病で倒れたとき献身的に面倒を見てくれた看護士に憧れて自分も看護士を目指そうと決意するとか。
この場合、相手は生まれる前に献身的な看護士との出会いを計画しておくわけです。
事ほど左様に、あなたの人生に起きてくる出来事は予めお膳立てされているんですね。
当然ですがあなたと関わる人もまた、自分の人生を事前に計画して生まれてきています。
こう考えてみると、あなたが感じの悪い人と思う相手も、何らかの形であなたの人生に関わる必要のある人と言えるわけです。
あなたがその人と出会い、感じ悪いと思うことで何かの学びを得る。
それが何なのかは人それぞれですので一概には言えませんが。
エナジーバンパイア
スピリチュアルな視点で考えた場合、相手がエナジーバンパイアだという可能性もあります。
エナジーバンパイアとは読んで字のごとく、接する相手のエネルギーを吸い取ってしまう人のことです。
・執拗に絡んできてうるさい
・必要以上に馴れ馴れしい
・話をするとカチンときたりイラッとする
・高圧的な態度
・なんでも依存してくる
こういう人ってあなたの周りにもいるんじゃないですか?
一緒にいるだけでも疲れてしまうような人。
エナジーバンパイアは事あるごとにあなたに絡んできてエネルギーを吸い取っていきます。
あなたは徐々に消耗していき、心身ともに疲弊していきます。
エナジーバンパイアについては以下の記事でも説明していますので、併せてお読みくださいね。
▼関連記事▼
話すと疲れる人をスピリチュアルな側面から見た特徴と対処法について詳しく解説
エナジーバンパイアに関してもあなたの人生に必要な出会いと捉えれば、それはそれで必ずしも悪いこととは言えませんが、あなた自身が消耗してしまうため出来ることなら避けたいものです。
感じの悪い人との付き合い方
スピリチュアルな視点で考えると、感じの悪い人もあなたにとっては必要な人なんだということになりますが、無防備で付き合ってしまうと疲れるしストレスもたまる一方ですよね。
感じの悪い人との付き合い方は「付き合い続ける」か「関わりを絶つ」かのどちらかしかありません。
まあ状況やその人との関係性によっては、関係を絶ちたくても絶てないというケースもあるかもしれませんが、実はどんな状況でもあなた次第でどうにでもなるんです。
付き合わない
感じの悪い人とは付き合わない。
この方法がもっともシンプルに良い方法です。
しかし、感じの悪い人とてあなたにとっては意味のある存在と考えれば、無思考で関係を絶つことが必ずしもベストとは言えない場合もあります。
どうしてこの人と私は出会ったのか
何故この人は感じが悪いのか
この人との関係は自分にとってどのような学びがあるのか
こうしたことを自分自身に問いかけてみましょう。
それでも、この感じの悪い人の存在が自分にとって意味があると思えないならば、迷うことなく関係を断ち切りましょう。
付き合い続ける
感じが悪い相手が家族だったり職場の上司だったりした場合、あなたがいくら関係を絶ちたくても簡単にはいきませんよね。
通常、あなたにとって切っても切り離せないような関係の人が感じ悪いのは、ほぼ間違いなくあなたにとって必要な出会いです。
どんなに辛く、苦しい思いをしたとしても、そこから何かを学ぶ必要があるからその人はあなたの前にいると考えて覚悟を決めましょう。
そこから学ぶことは、あなたにとって人生の重大な気づきに関係する可能性が高いので、ここは避けることなく向き合ってください。
その結果、もしかすると転職するとか家族と縁を切るとか、あなたにとっては想像以上に重い決断が必要になる可能性もあります。
だとしても、あなたが生まれる前にお膳立てしてきたことですから、あなたが選んだ関係性です。
諦めてしっかりと何かを学びましょう。
どちらにするかの判断基準はあるのか
感じの悪い人と付き合い続けるか関係を絶つか。
判断に迷うこともあるでしょう。
そんなとき、どちらにすべきかの判断基準のようなものはあるのでしょうか。
明確な基準のようなものはありません。
そりゃそうです、人それぞれ全く違った状況で決断を迷うわけですから、すべての人に共通した判断基準なんてあるはずがありません。
でもひとつだけ、使える基準があります。
違和感。
違和感とは、明確な理由は分からないまでもその決断をすることに「なんとなく躊躇する」ような気分になる、あれです。
実はこの違和感、ものすごく精度の高い羅針盤なんですよ。
決断を迷ったとき、どちらかに決めたことに違和感を感じるならそれは「正しくない判断」だと思って間違いありません。
スピリチュアルでは、違和感の源は非物質世界にあると考えます。
つまりあなたの判断に関して、大いなるあなた(トータルセルフ)がメッセージを送っている・・・それが違和感の正体です。
理屈で考えた結論に違和感を感じる場合、違和感に従った方が結果的に上手くいきます。
なぜなら理屈なんて取るに足らないものだからですね。
散々悩んだあげく会社を辞めようと決断したとき、違和感を感じるなら会社を辞めるべきではありません。
それを押し切って辞めると、その後にとんでもないことになるかもしれません。
本当に辞めるべき時は、辞める決断をしたときに違和感を感じることはありません。
むしろワクワクするはずです。
辞めると決めた瞬間に自分の未来にワクワクするなら、迷わず会社を辞めてしまいましょう。
それがあなたの進むべき道であり、その道を進むことで体験することこそあなたが今回生まれてきた理由に関係することですから。
結論
今回は、感じの悪い人との付き合い方についてスピリチュアルな視点で考えてきました。
わざわざ感じの悪い人と無理して付き合う必要はありませんから、可能であれば関係を絶てば良いと思います。
しかしスピリチュアルな視点で考えると、その出会いにすら何らかの意味が悪されているわけですから、その意味については自分なりに考えた上でどうするか判断しても良いかもしれませんね。
ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。