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人の心に踏み込んでくる人に悪意はあるのかないのか?人の心に土足で入る人の心理

人の心に踏み込んでくる人に悪意はあるのかないのか

この世の中には平気で他人のテリトリーに土足で踏み込んでくる人っていますよね。

あなたの周りにもいるでしょう、そういう人?

彼らのほとんどは恐ろしいほどに無神経ですが悪気があるわけではありません。

それだけに、怒ったり露骨に嫌な顔をしたりするのも大人げないな、と思ってしまいます。

とはいうものの、そういう人たちと付き合わずに済むわけではありませんよね?

今回はそうした「人の心にズカズカと踏み込んでくる人」とどう付き合っていくかについて解説してみたいと思います。

 

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人の心に土足で入る人の心理

冒頭で人の心に土足で入る人には悪気がないと説明しましたが、ここでふたつの問題を指摘したいと思います。

・本当に悪気はないのか?
・悪気がなければ許されるのか?

普段、誰の周りにもひとりやふたりは必ずいる「人の心に踏む込んでくる人」だけに、私たちはそういう人たちに慣れっこになっています。

このため心のどこかで

「嫌だけど仕方ないか・・・」

と諦めていませんか?

しかしこういう人たちを放置しているととんでもないことになってしまいます。

ということで本稿では上記で提示したふたつの問題について真剣に考えてみたいと思います。

 

人の心に踏み込んでくる人は本当に悪気はないのか?

まず、相手の悪意が明確にわかるような形で踏み込んでくる場合、これは人の心に踏み込んでくるというレベルの話ではなく、もう完全に嫌がらせ、いじめ、個人攻撃と言っていいでしょう。

土足でズカズカと踏み込んでくるというより、戦車で玄関を突き破るようなものです。

こうなると、自分の心に土足で踏み込まれて不愉快という話ではなく完全に心が怪我をするレベルといえます。

ですから「悪気があって踏み込む」というのはちょっと違った話になってしまうわけですね。

こうした場合「嫌だけど仕方ないか・・・」などと呑気な調子でいる人は希でしょう。

臨戦態勢をとって戦闘モードに突入するか、あるいは関係を断ち切るかのどちらかでしょう。

つまり相手に悪意があるような場合には誰でも然るべき対応が出来るため、それについて悩んだり困ったりすることはありません。

まあ、その人との関係は完全に終わるでしょうから愉快ではいられないでしょうが。

事ほど左様に、人の心に踏み込んでくるという行為は悪意のもとに行われるわけではなく、限りなく無神経な人が悪気もなくしている行為と言えるんです。

やられた側もそれが分かるから、あまり強い態度に出にくい心持ちになってしまうわけですね。

多くの人は「不愉快極まりないけど・・・ま、いいか」と流してしまいます。

後ほど詳しく説明しますが、この態度がそもそも良くないんですけどね。

 

人の心に踏み込む行為は悪意がなければ許されるのか?

前章で、人の心に踏み込む行為には悪意はないということが分かりました。

しかしながらそこには「他人に対する共感力の欠如」という大きな問題があります。

・そんなことを言ったら相手はどう思うだろう?
・これをしたら相手はどんな気持ちになるだろう?

こうしたことを事前に考えることが出来れば、人の心に踏み込んでしまうという過ちを犯さずに済むんですが・・・

これって口で言うのは簡単ですが実践するのは結構むずかしいものなんです。

ひとつ私自身の失敗談を紹介しましょう。

 

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そんなつもりはなかったが相手は傷ついてしまった

私がまだサラリーマンをしていたときのことです。

私は営業部門で、大きな展示会の出展責任者をしていました。

少し前ならコンパニオンとかを雇って受付をしてもらったものですが、予算的に厳しい昨今は社員が交代で受付をしていました。

受付担当は展示ブースの一角に設置された受付机の前に座りお客様対応をするのですが、その年はもうひとつの展示会が重なり人材的に調整が厳しい状況でした。

私は同じ職場の女性社員のAさんにある1日の受付をお願いしていたのですが、もうひとつの展示会との絡みで課長から人員の調整を打診されました。

課長「なあ、この日の受付だけどAさん必要?」
私 「ん〜なんとか調整しますんで不要です」

私としては何も考えず発した言葉でした。

ところが私と課長の会話をAさんが聞いていたのです。

Aさんは自分が必要ない、不要な存在だと言われたように感じすごく傷ついたそうです。

Aさんが傷ついていたと後から知り、そんなつもりじゃなかったことを話して謝罪しました。

この話、一見どこにでもある誤解から生じたエピソードなんですが、この「一見どこにでもある」ところが問題なんです。

私はAさんを傷つける意図なんて全くありませんでしたし、課長との会話についてもAさんを傷つけるような性質のものという認識がありませんでした。

しかしAさんは傷ついてしまった。

たとえそれが勘違いだとしても、Aさんを傷つける結果となってしまったことは大いに反省すべき事だと思っています。

私の体験談のように、悪気なんて欠片ほどもないにも関わらず相手への配慮が欠けていたことで傷つける結果になってしまう・・・こういうことって凄く多いと思うんですよ。

どんな場合でも、私がAさんに対して「不要」という言葉を使ったことがAさんの心に無神経に踏み込んでしまったんだということを重く受け止めています。

もしかしたらあなたも、何の気なしに放った言葉が相手の心に土足でズカズカと踏み込んでしまうことになるかもしれません。

十分に気をつけるべきですね。

 

自分の心に踏み込まれたときの対処法

さてここまでは、人の心に土足で踏み込む人の心理について説明してきましたが、ここからはあなたが他人から踏み込まれたときの対処法について解説していきたいと思います。

前章の説明でお分かりかと思いますが、踏み込まれる側はすごく不愉快になりますが、踏み込む側がまるで無意識なことがほとんどです。

当然ながら悪気なんてありませんが、結果的に相手の心に踏み込んでしまうんです。

もしもあなたの心に他人が土足で入ってきたらどのように対処すればいいでしょうか?

あなたにも、相手に悪気がないことは分かっています。

で、ほとんどの場合「ま、しょうがないか・・・」と諦めて流してしまうんじゃないですか?

相手の気持ちも分からなくはないし、わざとじゃないのだからと「無かったこと」にしてしまうのは、はっきり言って良くないです。

それじゃ何も解決しないんですよ。

じゃあどうすればいいのか?

そのままにせずしっかりと対処する、というのが正しい答えです。

あなたの心に相手が無神経に踏み込んできたら、そのことを相手にちゃんと伝えましょう。

・きみに悪気はないことは分かっているが、いまのきみの言葉で私は傷ついた。
・私以外にも同じように傷つく人はいると思う。
・だから少しでいいから、それを言う前に言われた人の気持ちを想像して欲しい。

悪気がなく言ってしまった言葉に対しこのような対応をされたら、相手も気を悪くするのでは?

確かにその可能性はあります。

しかし悪気がないとは言え相手のひと言にあなたは傷ついたわけですよね?

それを相手が気を悪くするかも、という理由であなたばかりが我慢するのはおかしいと思いませんか?

その人と今後も良好な人間関係を続けていきたいのなら、なおさらちゃんと言うべきです。

それでもしその相手との人間関係がおかしくなるのなら、それはそれだけの関係だったと言うことで諦めるしかありません。

どちらか一方だけが得したり損したりするのって、やはり不自然です。

 

総括すると

人の心に踏み込んでくる人について考察してきましたが如何だったでしょうか?

基本的に悪気がないにしても、それに気付かずにいると多くの人間関係を失うことになるかもしれません。

あなたの周りにそういう人がいたら、ちゃんと言ってあげるのがその人に対する思いやりです。

あなたが誠実な言葉で伝えて、相手に話を聞く耳があるなら、関係が崩れることはありません。

 

今回は以上です。
長文お付き合いいただきありがとうございました。

 

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