相手の思っていることが分かっちゃうことってありますよね。
はっきりと言われたわけでもないのに「あ、あの人私に気がある」なんて感じたり、
逆に「私あの人に嫌われてるかも」って感じたり・・・
何故かは分からないけど相手の気持ちが伝わってくるって、誰もが経験したことがあるんじゃないでしょうか。
相手の気持ちが伝わってくるのは、あなたの潜在意識に相手の潜在意識が直接語りかけているため、と説明する人もいますが本当のところどうなんでしょう?
結論から言えば、これは本当のことです。
というわけで今回は潜在意識に相手の気持ちが伝わってくるメカニズムについて詳しく解説していきますね。
気持ちって本当に潜在意識に直接伝わるものだろうか
人と人とのコミュニケーションは言葉が基本です。
言葉とともに身振りや手振りなどのボディランゲージを併用して、相手との意思の疎通を図ります。
言葉が足りなかったり適切でなかったりすると、あなたの気持ちが相手に意図したとおりに伝わらず誤解されることもあるでしょう。
言葉を尽くして相手と対峙したとしても、自分の思いが100%伝わるとは限りません。
それほどまでに、気持ちを伝えるというのは簡単ではないんですね。
にもかかわらず、言葉を交わすこともなく相手の気持ちが伝わってくるなんてことが本当にあるんでしょうか?
それを理解するためには、意識についてしっかりと知っておく必要があります。
顕在意識と潜在意識の違いとは
私たちは自分の意識についてほとんど認識できていないと言われています。
自分で認識できているのは意識全体の1割にも満たない領域で、この領域を「顕在意識」といいます。
そして自分では全く認識できていない残りの9割の意識を「潜在意識」と呼んでいます。
自分が認識できている、つまり顕在化されているという意味で顕在意識、そして自分で認識できていない、つまり潜在化している意識という意味で潜在意識。
こう考えるとわかりやすいですね。
つまり私たちはみな、自分でも気付いていない自分というものを持っていて、それが自分の9割にも上ると言うことです。
潜在意識と無意識
余談ですが、潜在意識と似た言葉で「無意識」というのがあります。
まあ心理学的に言えば潜在意識と無意識は違うと主張する人もいますが、これは私に言わせれば無理筋というものです。
どちらも潜在意識の範疇であり、これを分けて扱うことにたいした意味があるとは思えません。
ということで本稿では潜在意識と無意識は「同じ」と定義して説明していきます。
厳密に無意識について学びたいとお考えならば、専門書がたくさん出ていますのでそれらを参考にしてみることをおすすめします。
意識全体を俯瞰してみたとき、1割はあなたが認識している顕在意識であり残りの9割はあなたが認識していない潜在意識ということ。
つまり顕在意識とは氷山に例えると海面から浮き上がっている部分に相当し、潜在意識は海中に沈んでいて見えない部分に相当します。
ここで理解していただきたいのは、あなたは自分の意識に関してほとんど知らないということです。
夢は潜在意識の現れか
夢には自分の潜在的な願望が現れます。
夢についてはわからないことが多く、科学でもその正体について明確に説明することができません。
しかしながらスピリチュアルでは、夢というのは目覚めているときとは違い五感が遮断された状態で得られる知覚であり、潜在意識が認識しやすくなる状態と考えます。
目が覚めているときは、私たちは五感(味覚・嗅覚・視覚・聴覚・触覚)などを通じて物事を認識しますが、寝てしまうと五感が働かなくために、そうした強い感覚に隠れていたおぼろげな感覚を感じやすくなります。
このおぼろげな感覚というのが潜在意識なのですが、普段は五感による知覚があまりに強烈なため感じることができません。
たとえてみれば、昼間の空にも星はあるのですが太陽の光が強烈すぎて、星のわずかな瞬きはかき消されてしまい見ることができないのと似ています。
やがて日が暮れて空が暗くなると、太陽の光が薄れていくため、徐々に星の瞬きが見え始める訳ですね。
意識も同じで、私たちが目覚めているときには五感を通してあらゆる物事を感じ取るのですが、寝ると五感からの信号が弱くなります。
これに伴って、目覚めているときには五感からの強烈な信号にかき消されて感じ取ることのできなかった微弱な信号を捉えることができるようになります。
それが潜在意識であり、捉え方は寝ているときに夢を見るという形で認識するのだ、と考えるわけです。
もちろんこれは合理的な確証をもって説明できるものではありません。
スピリチュアルとは「目に見えない世界」を扱う研究分野ですから、科学のように証拠を示すことは困難です。
よく夢に関して「現実とはかけ離れた荒唐無稽な展開」が起きたりすることから、脳が勝手に作り出した妄想と大差ないといわれることもありますが、そう考えるのは早計に過ぎます。
夢が潜在意識の現れであるとするならば、潜在意識は物質世界に束縛されるものではないため時間や空間といった概念とは無関係の世界を見せてくれても不思議ではありません。
そういう意味では夢が潜在意識の現れだという説を無下に否定することはできません。
潜在意識の本質(全ての潜在意識は繋がっている)
さて、ここまで潜在意識について説明してきました。
潜在意識には形がないと説明しましたが、これは潜在意識に限らず顕在意識も含めた意識全般に言えることです。
意識というものは形を持たないため、あなたの肉体にとどまっているものではないんですね。
言い換えると、肉体を超えた場所を知覚することもできてしまうんです。
それが今回のテーマである「相手の気持ちが伝わってくる」ということに関連します。
「あなた、私に隠していること、あるでしょ」
なんて奥さんに言われてドキッとした経験、あるんじゃないですか?
あれ、奥さんが何か明確な確証があって言っているんじゃないですよね。
あなたを見ていて「なんとなく」感じ取ってしまう・・・
あなたの後ろめたい気持ちが滲み出て、奥さんの潜在意識に伝わっていく・・・
その結果「この人なにか隠してる」ってわかっちゃう。笑
これ、あなたの意識と奥さんの意識がつながっているから起きるんですね。
でもこの「繋がっている」という感覚はとても弱いため、通常は(顕在意識では)感じ取ることができないんですよ。
でも互いの潜在意識はこうした情報のやり取りを常にしていますから、明確ではないまでもなんとなく「おかしい」みたいな感覚になったりするんですね。
このように潜在意識というのはあなたの肉体にとどまらず、広い世界に広がってさまざまな意識と繋がっています。
広いというのはどのくらいかというと、これはもう宇宙全体といってもいいくらい。笑
だって形がないんですから、空間という概念すら超越しているんです。
もっと言ってしまえば、形のない世界には時間という概念もありませんから、過去や未来とも繋がってしまうことができます。
そういう意味では相手の本当の気持ちくらい、知るのはさほど難しいことではないということですね。
潜在意識が繋がっている実例
ここまでの説明で、まだピンと来ていない人もいると思いますので、いくつか実例を挙げてみたいと思います。
これらの実例はあなたもきっと思い当たる節があることばかりだと思いますよ。
虫が知らせる
私の中学時代のクラスメイトから聞いた話です。
大学時代、夜ひとりで部屋にいると、風もないのにベランダの物干し用のロープがバチンと切れたんだそうです。
その瞬間、おばあちゃんの顔が思い浮かんだと。
その数分後に親から電話が入り、おばあちゃんが死んだことを知らされた。
ベランダのロープが切れたのとおばあちゃんはなんの関連もないのに、何故か急におばあちゃんを思い出すって・・・そしてそのすぐ後におばあちゃんの訃報を聞くって・・・
こうした「虫の知らせ」って、誰でも経験があるんじゃないですか?
おばあちゃんの意識とクラスメイトの意識が繋がっていて、お別れの瞬間を感じ取ったとしか考えられませんよね。
ワケもなく感じる違和感
何の変哲もないのに、なんとなく違和感がある・・・
先ほどの、ご主人が何かを隠しているような感覚・・・これ、違和感ですよね。
別に普段と何も変わらないのに、訳もなく感じてしまう違和感。
問い詰めると浮気していることを白状した・・・なんて、ありがちですよね。
これだってあなたの意識とご主人の意識が潜在意識レベルで繋がっているから「なんか変だ」という感覚があなたに忍び込んでくるんです。
諦める(手放す)と手に入る不思議
いくら努力しても手に入らないものってありますよね。
根性論を振りかざして「それはおまえの努力が足りないからだ」とか「手に入るまでがんばればいつか必ず手に入る」なんて言う人がいますが、ものごとはそんなに単純ではありませんから。
努力しても手に入らないものは手に入りません。
それでも手に入れたくてがんばってきたけれど、力尽きて「ああもうやめた」と努力するのをあきらめた瞬間に、あっさりと手に入るなんてこともよくあることです。
で、感情論を捨てきれない前時代的異物たちは「これまで努力してきたから手に入ったんだ」とか言っちゃう。
努力をあきらめたから手に入ったんですけど。笑
つまりこれ、努力することでは手に入らないというメッセージなんですね。
この意味、分かります?
努力して手に入れると、努力すれば何でも叶うと思ってしまうでしょ?
そうじゃないこともあるんだということをあなたに教えているんですよこれ。
だって考えても見てくださいよ、努力すれば必ず社長になれますか?
1000人以上も従業員のいる大企業で社長になれる人なんて、ほんの一握りしかいません。
努力したからって社長になれるなら、会社は社長だらけになってしまいますよ。
競馬もそうです。
勝つまで馬券を買い続ければいいんだよ、なんて言う人がいたら、その人は本物のやばい人ですから。笑
借金を繰り返し自己破産するまで馬券を買い続ける人だっていますが、そこまでしているのに何故勝てないんでしょう?
そうかと思えば、今日初めて競馬をやるという人がいきなり万馬券を当てたりすることもありますよね。
これ、努力した結果ですか?
努力と結果は無関係なんですよ。
あきらめた途端、手に入るのはそれを潜在意識に教えてくれているからかもしれません。
潜在意識に働きかける
潜在意識は、あなたが認識していないさまざまなことを知っています。
そしてそれを機会を見つけてさりげなく教えてくれたりします。
夢で何らかのメッセージをくれたり、虫の知らせだったり、違和感だったり。
ここでひとつのことに気付きませんか?
それは「潜在意識側から情報が来る」ということ。
あなたが意図して情報をとりに言っているわけではありませんよね。
でも、あなたの方から潜在意識に働き変えて情報を得ることができるとしたら、それってすごいと思いませんか?
先ほどの説明した通り、潜在意識からの情報はとても微弱でおぼろげなものです。
普通の生活の中ではほとんど認識することができません。
だからふとした瞬間に、むこうから来た情報をキャッチしたときだけ得られるんですよね。
こちらから潜在意識にアクセスするのは、相手がおぼろげなためとても困難です。
困難ですが不可能ではありません。
要は五感からの信号が弱まる状態を意図的に作れれば、微弱な潜在意識からの情報も受けとることができるかもしれません。
五感からの信号を弱める・・・最も簡単な方法は「寝る」ことです。
寝てしまえば五感からの信号はほぼ静まってしまいますから。
でも困ったことに、寝てしまうとあなたが意図的に意識を働かせることもできなくなってしまいます。
それじゃダメじゃん。笑
もうひとつの方法は「瞑想」です。
瞑想は、呼吸法などを活用して意識を意図的にリラックス状態へと誘導する技術ですが、肉体を寝ているのと近い状態まで静まらせることができます。
しかし意識は覚醒しているため、まさに五感の信号を極限まで弱めて、おぼろげな潜在意識からの信号(情報)を受け取ることができます。
瞑想を上手に活用できれば、あなたから潜在意識に働きかけることも可能になります。
これにより、顕在意識では得ることのできなかったさまざまな情報を得ることができるようになります。
総括すると
今回は、潜在意識に相手の気持ちが伝わってくるのはどういう意味があるのかについて説明してきました。
すべての人の潜在意識は繋がっています。
このため、言葉や態度では伝わらない情報が入ってくることもあるわけです。
そうした情報はある意味とても正確で信頼できるものです。
なぜなら人は言葉や態度は変えることができますが、潜在意識が受け取った情報は意図的に改変することができないからですね。
好きでもないのに好きと言うことはできますし、腹が立っているのに顔では笑っていることもできます。
つまり言葉や表情、しぐさなどでは本当の相手の姿は分からないということです。
だからこそ、理由もなく感じる「感覚」は嘘がありません。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。